会議・委員会事業計画

Business plan

45周年事業特別会議

議長 辻 健人

いま、一人でも多くの異質の友と触れ合いをもとう。
いま、一番つらい事に立ち向かう努力をしよう。
いま、一層良い地域社会作りを考えよう。

 これらの趣旨のもと、1979年に吉川青年会議所は設立されました。諸先輩方から受け継がれてきた吉川青年会議所というバトンは、今年45周年を迎えます。45年という長い年月の中で、吉川市は町から市になり、新駅開業や人口増加という状況があります。一方、松伏町はゆめみ野地区の造成がありつつも、町全体として現在人口減少に転じています。二つの地域とも、この45年の中で大きく変化してきました。また、新型コロナウイルスの流行で、私たちを取り巻く社会環境もここ数年の間に大きく変わりました。SDGsの推進や育LOMの取り組みなど、青年会議所活動でも変化が起こっています。時代とともに地域の課題や社会環境は変わりますが、「住みがいのある郷土(まち)づくり」「未来の幸せに寄与する」という、吉川青年会議所が代々大切にしてきた想いは変わりません。この45周年という一つの節目を、会員だけでなく地域の皆様と共有し、新たな出発点として活動に取り組んでまいります。

 近年の吉川青年会議所会員は在籍期間が短い傾向が続いています。2019年度の埼玉ブロック大会(吉川松伏大会)を主管し、小さなLOMでも大きな運動発信ができるという経験をしました。しかし、会員拡大には繋がりきらず、現在の会員はブロック大会後に入会した仲間がほとんどです。また、新型コロナウイルス流行後、対外的な事業も中止や縮小を余儀なくされました。記念事業は、吉川青年会議所会員が一丸となって地域に向けて大きく発信していく機会となります。「このまちをより良くしたい」という想いで集まっている私たちが、成長や学び、経験を得る事業として位置付けていきます。

 また、記念式典を開催することで、これまでの歴史を改めて振り返り、次世代に繋いでいく意識を高めることができます。同時に、長きにわたり青年会議所を見守り、現在も支えて下さっている諸先輩方や地域の方に向けて感謝を伝える場を創ります。

 この会議体では、2018年度から2022年度の5年間の検証・総括を行います。そして、このまちの未来に対してこれから私たちが取り組むべきことを言語化し、吉川青年会議所が目指す5年先への新たなビジョンを作り上げていきます。

 設立時の趣旨に今一度立ち返り、異質の友と触れ合い、未来の吉川青年会議所に繋がる青年会議所運動を展開してまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

【事業計画】
・記念式典の開催
・記念事業の開催
・中期ビジョンの策定
・ホームページ上に45周年特設ページの開設

子ども未来創造委員会

委員長 塩﨑 巧巳

 新型コロナウイルスの蔓延は現在、ウィズコロナ、アフターコロナという言葉のもと、社会に大きな変化をもたらしています。このような状況において子どもたちを取り巻く環境も例外ではなく、ICT・デジタル技術の高度化により他者との関わり方が多様化しています。疑似体験や間接体験の機会が増加する中、他者や集団との直接的な関わり合いを持つ直接体験の機会が減少しているのではないでしょうか。このような時代の中で、このまちの未来を担う子どもたちが学校や家庭ではできない体験を通じて、この先も「原体験」として心に残り、子どもの生きる力を育む事業を展開してまいります。

 社会の変化に伴い、地域コミュニティにおける人間関係や子どもの遊ぶ環境も変化しています。オンラインを通じて、時間や空間の制約を超えてコミュニケーションを取ることができる一方、地域での集団遊びの中で仲間と協力して何かを成し遂げる楽しさや達成感を感じる機会は減少しています。このような背景も踏まえ、当委員会では、現代の ICT・デジタル技術を活かしながら子どもたちに五感を通じて身体全体に様々な刺激を与える事業を行います。様々な課題に対して頭と身体を使って自らの考えを表現する機会や仲間とのコミュニケーションを通じて課題を解決する機会を創出し、子どもたちの自発性や協調性を育みます。また、子どもたちは様々な情報が手に入る時代において、表面的な情報に惑わされず、取捨選択の中で、自分の軸となる考えを持つことが大切です。学校では学ぶことのできない社会の仕組みや考え方に触れる事業を通じて、主体的に人生を選択、決定していくきっかけになって欲しいと考えています。そして、子どもたちが夢や希望を抱き、明るい未来を想い描けるよう取り組んでまいります。

 吉川青年会議所メンバーが様々な体験の場を創出し、地域の課題に向き合い、地域一体となって持続的に子どもの未来を創造する輪を広げていきます。この様々な体験がこのまちの未来を担う子どもたちの「原体験」として心に残り、子どもの可能性を広げる一助になると考えています。そして、成長していく中で訪れる多くの選択、決定において軸となり、自ら未来を切り開いていく力になると確信しています。

【事業計画】
・五感を活用した体験事業
・社会の仕組みや考え方に直接触れる事業

笑顔のまちづくり委員会

委員長 香川 慶輔

人生100年と言われている現代において、社会に多くの変化が起きています。働き方や教育の在り方、結婚時期や子育てのタイミング、社会における女性の地位など、今後は更に多くの変化をもたらすことになると言われています。今まで当たり前であった生き方のロールモデルが当てはまらないケースも増えてきており、一人ひとりが自分自身で考えて人生をデザインしていく必要がある時代に変わってきています。ライフスタイルは多様化した一方で、地域コミュニティは希薄化し、地域課題は複雑化しています。このように地域課題が複雑化している現代においても、それぞれが個性を発揮し、豊かで笑顔があふれるまちの創造をこの委員会の目的とします。

 笑顔があふれるまちづくりのためには、子どもたちを支える人々がより元気であり、より豊かである必要があります。子育ては、日々子どもが成長する姿を目の当たりにし、また親も親として成長していくという喜びや楽しさがある一方で、大変なことも多くあります。当委員会では、このような親世代に向けて、より元気になっていただく機会を提供します。そして、このまちに笑顔の人々をより増やすためには、子どもたちを支える人々と連携協働することが大切です。我々はこのような子どもたちを支える人々と、幅広く議論を行うことで、地域の現状を把握し、解決策をともに考え、子どもを育てる環境や地域をより良いものとする運動を展開してまいります。

 我々が活動している吉川市、松伏町においても、多くの家庭でライフスタイルや働き方の変化により核家族化が進んでいます。近所の方や祖父母との接点が減少し、親が育児を一心に背負い、その結果、ストレスを抱えている方が増えていると言われています。このような親世代に、より元気になっていただくことで地域の人々の笑顔も増えていくのではないでしょうか。そして、このまちが子どもをより育てやすい地域となることで、変化の激しい現代においても、子育て世代が活力高く、豊かで幸せに日々の生活を送ることが出来ます。このまちでこのような運動に取り組むことで、子どもを支える人々がより住みやすく、より笑顔となります。そして、無限の可能性を持つ子どもたちが大きくなった未来においても、このまちに住みたい、という人々が増えることに繋がり、恒久的に笑顔のあふれるまちが続いていきます。

 当委員会では、この1年を通じて、現在から未来にかけて、笑顔のあふれるまちとなるような運動を展開してまいります。我々の活動している、吉川市、松伏町は、課題や特色が異なる 2 つの地域です。それぞれの地域課題を丁寧に発掘し、解決策を地域の皆さんとともに考え、発信することで、より良いまちづくりに繋げてまいります。

【事業計画】
・子育て世代がより元気になる事業
・地域の子育て環境をより良くする事業